漢方生活の基礎知識-漢方が不調効くしくみ
西洋医学が“病気”に着目し、不調を排除するという対症療法的なアプローチであるのに対し、漢方は”病人”に着目。生活養生の助言や、弱い部分を漢方薬でフォローすることにより、その人自体の自然治癒力を高め、病気を改善させていきます。また、漢方の診断方法は、病気になる一歩手前“未病”をもとらえることができます。漢方薬局では、生活習慣のカウンセリングとともに、舌を見る舌診、体内成分を知る「気・血・水」チェックなど、さまざまな角度から不調を見つめ、その根底にある原因を突き止めていきます。すでに感じている不調と潜在的な不調、どちらも改善していけるのが、漢方なのです。
健康のキーワードは「気、血、水」
東洋医学では、体の成分は「気・血・水」で構成されていると考えています。この成分は互いに影響し合いながら、全身を巡っており、成分が不足したり、巡りが悪くなると病気になると考えられています。「気」とは体を動かす基本エネルギー、「血」は血管を流れる血液など、「水」は汗やリンパ液など体液全般を差します。これらがスムーズに巡っていれば、代謝・自律神経・ホルモンバランスが整い、自然治癒力が上がることで、病気を遠ざけることができます。まずは、下の気・血・水チェックシートで自分の体質を知り、潜在的な不調の原因を探ってみましょう。
「気、血、水」の乱れを改善する漢方薬
① 虚証(きょしょう)タイプの人に「加味逍遙散」
胃腸を丈夫にし、貧血症状を改善。不安やイライラを鎮めます。ほか十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)なども用いられます
②気帯タイプの人に「半夏厚朴湯」
精神不安やイライラを緩和。更年期障害にも向きます。ほか、加味逍遙散(かみしょうようさん)なども用いられます。
③於血タイプの人に桂枝 苓丸
手足の冷えとのぼせ、更年期障害の改善に用いられる漢方。ほか、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)なども用いられます。
④水帯タイプの人に「五苓散」
のどの渇き、尿量が少ないむくみなどを改善。ほか、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)なども用いられます。
Q;市販の漢方薬を飲む時の注意点は?
A:漢方の煎じ薬と、市販されている漢方の粉薬や錠剤との違いは、含まれる成分の量です。効能、効果や注意事項、その他パッケージに記載された飲み方の表示をよく確認しましょう。また、不安な点があれば、医師、薬剤師に相談して下さい。
出所:http://briller.ocn.ne.jp |